正直なところをつらつらと書いて行こうと思います。
・GPDpocketって?
GPD社が販売する7inchサイズの小型PCです。人によってはlibrettoやVAIOtypePに似たもの、モバイルギアやシグマリオンと似たものというとピンとくるかも。PCといいつつフォームファクタはWinタブのもので、キーボードやトラックポイントも内部結線先はUSBのチップだったりします。タブレット基盤をノートPC筐体におさめた、そんな内部構造です。ですので厳密にいうとノートPC形状ですが2in1タブレットPCの造りに近いです(分離はしませんが)
・スペックは?
OS | Windows 10 Home / Ubuntu 16.04 LTS | |
CPU | プロセッサ名 | Intel Atom® x7-Z8750 |
コア数/スレッド数 | 4コア/4スレッド | |
命令セット | 64bit | |
動作周波数 | 1.6GHz | |
バースト時周波数 | 2.56GHz | |
キャッシュメモリ(L1) | 32KB x 2 | |
キャッシュメモリ(L2) | 2MB | |
メモリ | 容量 | 8GB |
種別 | LPDDR3-1600 (現在のロットは1066MHz駆動) | |
ストレージ | 容量 | 128GB |
種別 | eMMC (5.0 または 5.1) ※MLC | |
液晶パネル | サイズ | 7インチ |
解像度 | 1920x1200 (表示密度323.45PPI) | |
その他 | 静電容量式タッチパネル / Corning Gorilla Glass 3 | |
グラフィックカード | グラフィックプロセッサ | Intel HD Graphics 405 |
グラフィックス動作周波数 | 200MHz (最大600MHz) | |
実行ユニット | 16 | |
ビデオメモリ | メインメモリと共有(4GB) |
・筆者の使用目的
宅サーバーのリモート管理や自宅PCのリモート接続
小規模なプログラミング(スクリプト書きとか)
ブログ更新などの文書作成
仕事用の資料(WORD,Excel)の修正閲覧
勤務表の作成
といったところがメインになります。
ブラウザにはChrome、メールはThunderBird、開発環境はmingwとcygwin、エディタはNTemacsとサクラエディタ、リモート接続にはRloginというSSH接続ツールを使っています。他、DBeaverなども使用中。
・良かった点
・性能
CPUの性能は正直低くも高くもないですがメモリ8GBという余裕のおかげで大抵の処理が詰まることなくサクサクこなせます。この性能のマシンが漫画の単行本サイズとは驚きです。グラフィックは周波数が低いのでゲームには不向きですがVRAM容量がメインメモリと共用で最大4GBまで動的に割り当てることが可能ですので、高解像度の外部ディスプレイを活用して静止画処理などを行うことができます。動画に関しては専門外で経験もないのでわかりません。ストレージに関してはeMMCということで購入前に性能面で懸念をもっていましたが実際に使ってみると性能のよいSSDには及ばないもののHDDよりは断然速く全く問題ない性能でした。
・携帯性
大きさ厚みどれをとっても漫画の単行本です。変に薄すぎもしないので手にしっくりとなじみます。鞄にいれても邪魔くさくないです。本体の造りがしっかりしていて剛性が高い点も気が楽でよい。
・キーの省略が少ない
この手の小型キーボードは実装されていないキーがあったり常用するキーがFNキー同時押しになっていたりして腹立たしいことも多々ありますが、かなり頑張って実装してくれています。
・液晶がきれいで見やすい
最低輝度でも煌々と明るい事務所内においても明るく見えます。最高輝度にすると目がつかれるくらい明るいです。これなら屋内外問わず視認性に問題がでることはないでしょう。・バッテリー持ち
輝度をたかくして動画をみるなどしていると5~6時間が関の山ですが最低輝度(それでも眩しい)で私の使用目的に沿った形での利用方法だと10時間以上はもっています。
・悪かった点
・キー配列
変則的なのは致し方ないところですが、DELとBackSpaceの位置が明らかにおかしいです。逆だろ普通。どういう神経してんだまったく。
・デフォルトのファームウェアに入っている怪しい認証局
へんな認証局が信頼されてましたので、うっすら不気味です。わざわざクリーンインストールしたくなるようなシステムは困ったものです。
・ドライバの不調
デバイスドライバの出来が良くなく、アップデート必須です。初起動で不具合に見舞われるとそれだけで萎えますよね。ここを見て別途作業が必要になります。こういうところがある限りはガジェヲタ以外にはお勧めしにくい。
・液晶の映り込み
gorilla glass3はどの機種もぎらぎらしていて映り込みが激しいです。せっかく綺麗な液晶なのにもったいない。
・世間の風評と違うなと思ったところ
・ファンがうるさい→最近のロットは静音ファンにもどったようで
静かです
・Type-Cコネクタがぐらつく→最近のロットではグラグラしませんでした
・電源ボタン誤打しそう→他のキーより背が低く押し心地も固めでキーというよりスイッチ感があります。触れた瞬間に違いがわかるので、私は一度も押し間違えがないです。
・蓋を閉じると勝手にスリープから復帰する→センサの不良だそうです、うちは一度もなったことがありません。
・キーが打ちにくい→キーそのものはキーピッチもストロークもちゃんとしてて打ち心地は悪くないと思います。配列にはなれるしかありません。
・トラックポイントが滑る→乾燥肌の人間ですが滑ることはありませんでした。滑りより淵が柔らかく圧をかけるとフニャっと形が変わるのが気になり、レノボのトラックポイントに買い換えました。
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